veirosが何か言いたげにこちらを見ている

FIREしたい!FIREする!!FIREを目指す!!!

ファントム・メナス:12話・後編

veiros.hatenadiary.jp
f:id:veiros:20200404193511j:plain

[メイン] ストーリーテラー : よし

[メイン] ストーリーテラー : ちょっと自信がないがやるか

[メイン] ストーリーテラー : 点呼

[メイン] フローリン : 1

[メイン] ストーリーテラー : 【日時】2020年8月17日19時
【場所】テリータウン/フローリン邸

[メイン] ストーリーテラー : フローリンは庭でぼけっとしていたのだ。
最初はレイピアの素振りの練習をしていたのだが、最近の夢見が悪いことを考えたら手が止まってしまった。
一昨日は都市を追われ、ステラと船に乗って輝くニューオリンズの夜景を見ていた。
昨日はルティーナ卿との交渉が決裂した。だってそばにバケツがあったから…。
今日はメアリーに刺された。
起き上がるたびにステラによしよしなでなでされていたのだ。
[メイン] ストーリーテラー : 『ウィレム・ギルダー議員。辞意を表明。不倫疑惑を受けて』
『ニールセン・メディア・リサーチのアンダーソン会長、過熱報道に苦言。プライバシーへの配慮を提言』
『写真週刊誌が不倫相手の追跡を断念「いい写真が取れない」』
『芸能人が差別発言。ソーシャルジャスティスウォーリアに新たな生贄』
新聞にはそのような記事が載っていた。
そして今夜はルティーナ卿とノックスで会合する予定なのだ。

[メイン] 灯花 : 「ふろりーん!」「BoW! BoW!」
マノンとグリセルブランドを連れて灯花ちゃんがやってくるのだ。

[メイン] フローリン : 「灯花ちゃん、きてたのね」

[メイン] 灯花 : 「ふろりん元気ないの?」
ぎゅっと抱き着いてくる。

[メイン] フローリン : 「うん……最近、夢見が悪いの」

[メイン] 灯花 : 「夢見がわるいの…? 怖い夢?」

[メイン] フローリン : 「ええ、とても怖い夢よ」

[メイン] 灯花 : 「そうなの…。じゃあ、これ、何かわかる?」
ポシェットを探ったのち、何かアクセサリを手渡してくる。蜘蛛の巣を意匠とした玩具っぽい感じの装飾品である。

[メイン] フローリン : 手に取ってみる

[メイン] ストーリーテラー : 教養に優れるふろりんは博識であった。

[メイン] ストーリーテラー : ドリームキャッチャー(英: Dreamcatcher)とは、北アメリカ大陸北部の少数民族オジブワの伝統的な魔除け、装飾品。

[メイン] ストーリーテラー : 蜘蛛の巣に見立て、悪夢を捕らえ防いでくれるよう願った。

[メイン] フローリン : 「ええ、わかるわ」

[メイン] 灯花 : 「わたしはもう卒業したから、ふろりんにあげるね!」

[メイン] フローリン : 「ありがとう、灯花ちゃん。大好きよ」

[メイン] 灯花 : 「わたしもふろりん大好きだよ!」

[メイン] 灯花 : ぎゅっとする

[メイン] ストーリーテラー : そして捕食者の穢れを感知した。

[メイン] ストーリーテラー : グリセルブランドが何かに気が付いて走っていく。

[メイン] ストーリーテラー : 走っていった先にはダンカン卿がいて、グリセルブランドをヾ(・ω・*)なでなでしている。

[メイン] ダンカン卿 : 「よぉ。久しぶりだな。気が付いたら地面の下でおどろいちまったんだが」

[メイン] フローリン : 「ええ、久しぶり。あなたは爆発に巻き込まれたのよ」

[メイン] ダンカン卿 : 「そうみたいだな。結局、あの車は何だったんだ?」

[メイン] フローリン : 「わからないわ。あの爆発で混乱したすきに逃げられたの」

[雑談] フローリン : あぶない。秘密をしゃべるところだった

[メイン] ダンカン卿 : 「そうか…。ま、しかたない。グリセルブランドの世話に感謝するぜ。良いもの喰わせてもらったようじゃないか。車も修理が終わってたしな。あんたには感謝しかねえよ。しかし約束の期間は終わっちまったな。すまないが自由期間が欲しい。また今度な」

[メイン] フローリン : 「ええ、また今度」

[メイン] ダンカン卿 : 「ああ。そこのリトルレディもな!」

[メイン] 灯花 : 「ばいばーい!」
レディと呼ばれてカーテシーのまねごとをする。

[メイン] ストーリーテラー : ダンカンは去った…。
エリュシオンに行く?

[メイン] フローリン : y

[メイン] ストーリーテラー : 【場所】ノックス・ナイトクラブ・エリュシオン
エリュシオンでは今夜も血族たちが集まって永遠の倦怠を紛らわせていた。
天気の話とスポーツの話と政治の話。
漏れ聞こえてくるのは掲示板に張り出されているレターサイズの文書についてである。

[情報] ストーリーテラー : *レターサイズ/letter size
215.9 × 279.4(mm)。合衆国で普及している用紙サイズ。日本でいうA4にあたる)

[メイン] ストーリーテラー : 【親愛なるルティーナ卿へ
 エリュシオン・ガラトワーズにおいて、ルティーナ卿に対して大量の水を浴びせかけ、公然と侮辱したことについて、深くお詫び申し上げます。
 私はガラトワーズにおける副管理人として、賓客であるルティーナ卿を接受する義務があったにもかかわらず、個人的な好悪を理由にその任務を懈怠しました。このような行為は、ジュティス卿と、そのプロキシであったルティーナ卿の尊厳を傷つけるものであり、ガラトワーズを管理する立場にあった者として許されないことでした。
 このような侮辱は、二度としないことを誓い、約束いたします。本当に申し訳ございませんでした。
 フローリン・ギルダー

[メイン] ストーリーテラー : この文書について血族たちの間で様々な憶測を呼んでいる…。

[メイン] レイラ卿 : 「…これは、どういう意味を表すのでしょうね」

[メイン] ストレンジラブ卿 : 「読めませんな。あの悪役令嬢が謝罪など前代未聞です」

[メイン] マックス卿 : 「ルティーナ卿のほうも手痛い失敗でしたね。1850ハウスに呼び出され、マスカレード違反の咎で公子から鞭打ちを受けたそうです」

[メイン] ギノフォード卿 : 「正ヒロイン殿もまだまだ未熟ということだ。特に幼童は有力者に≪尊厳≫や≪支配≫をかけて直接支配したがる。それ自体は良いが、一つの誤りが災難を招く。権力者と同行して、カメラを持つ人間に見られるとああなる。お前も覚えておくのだ」

[メイン] エリーゼ卿 : 「はい。お父様」

[メイン] レイラ卿 : 「この掲示、アンナ卿の差し金では? ルティーナ卿はこのエリュシオンによく来る。問題児を役職に就けた落とし前。マリー派閥へのポーズだろう」

[メイン] マックス卿 : 「いずれにせよ、喜ばしいことです。あの二人を見ているともう死んでいるはずの胃がキリキリしますから」

[メイン] ジュリア卿 : 「私は哀しい…。マックス卿はそんなにもお気に病んでいたのですね…」

[メイン] ブルーノ卿 : 「もっとも、ルティーナ卿がこれを受け入れるかは別問題だ。7年越しの因縁、紙切れ一枚ではすまないだろう」

[メイン] ギノフォード卿 : 「ふむ。何か知ってはいないか? 我が娘よ」

[メイン] エリーゼ卿 : 「申し訳ございませんお父様。最近はフローリン卿とは疎遠で…」

[メイン] ストーリーテラー : などと漏れ聞こえてくる(扉の裏に耳を当てて聴いていたのだ)。

[メイン] ストーリーテラー : はいる?

[メイン] フローリン : 緊張している心を落ち着け、勇気を振り絞って入る

[メイン] ストーリーテラー : 入ったら周囲からの視線が注目する・・・

[メイン] マックス卿 : 「ごきげんようございます。フローリン卿」

[メイン] フローリン : 「ごきげんよう。何やら聞きたいことがありそうね?」

[メイン] マックス卿 : 「ええ、例の掲示でもちきりです。どうぞこちらに」
(椅子を勧めてくれる

[メイン] フローリン : 「仕事があるのだけれど……では少しだけ」

[メイン] ブルーノ卿 : 「忙しいところすまない。フローリン卿。あの掲示はどのような意味を持っているのだ? 私が以前フローリン卿らに出したものとは性質が異なるようだが」

[メイン] ジュリア卿 : 「何らかの策略ではないのですか?」

[メイン] フローリン : 「ええ、確かにブルーノ卿の掲示とは異なります。あれは、あの過ちを繰り返さないという、私の決意表明です」

[メイン] ギノフォード卿 : 「ほう…」

[メイン] ネージュ卿 : 「……」

[メイン] ブルーノ卿 : 「……なるほど。上手くいくことを願っているよ」

[メイン] フローリン : 「ありがとうございます」

[メイン] ストーリーテラー : ということで血族たちからは失礼して

[メイン] ストーリーテラー : アンナ卿に挨拶して、副管理人室で書類を読んだり書いたりしていると

[メイン] ストーリーテラー : 時間が過ぎていく。

[メイン] ステラ : 「お嬢様。ルティーナ卿とマーガレット卿がおこしになりました」

[メイン] フローリン : 「通してちょうだい」

[メイン] ステラ : 「かしこまりました」

[メイン] ストーリーテラー : そしてルティーナ卿とマーガレット卿がやってくるのだ。

[メイン] ルティーナ卿 : 「ごきげんよう。フローリン卿。今宵はお招き有難う」

[メイン] フローリン : 「ごきげんよう。ルティーナ卿、マーガレット卿。お待ちしておりました」

[メイン] ルティーナ卿 : フローリンの表情を注視している…本気度を推し量っているようだ…。

[メイン] フローリン : 「ルティーナ卿、誠に申し訳ございませんでした。私は、私は取り返しのつかないことをしてしまいました」

[メイン] フローリン : 震えるような声で言う

[メイン] ルティーナ卿 : 「…はい。ルティーナは大きな痛手を負ってしまいました。でも、そんなにかしこまらないで」

[メイン] フローリン : 「ですが……」

[メイン] ルティーナ卿 : 「大丈夫です。感情的になってはお話もできませんわ」

[メイン] フローリン : 「はい……」

[メイン] ルティーナ卿 : 「フローリン卿が恐れることは最大限に排除しますわ。エリーゼにもメアリーにもきつく言っております。エリーゼにとっても露見すれば破滅ですし、メアリーもエリーゼに不利になることはしないはずです」

[メイン] ルティーナ卿 : 「マーガレット卿やドロシー卿は口の堅い、ルティーナの信頼する血族ですわ」

[メイン] フローリン : 「はい……」

[メイン] ルティーナ卿 : 「ええと…。お手紙有難う。ルティーナからもこれまでの数々をお詫び致します。申し訳ありません」

[メイン] フローリン : 「私もこれまでの数々のいやがらせについて、お詫びします。申し訳ありません」

[メイン] フローリン : 「……、その、賠償の話に移りましょうか?」

[メイン] ルティーナ卿 : 「ええ、はい。清算のことですが…。ルティーナはフローリン卿の版図の一部を所望しますわ。如何でしょう?」

[メイン] ルティーナ卿 : 「ソリン派の血族がマリー派の血族に版図を譲渡することは、それはそれで別の問題になってしまいますから、名目上は再授封や貸与で、根元的な権利はフローリン卿のままで結構です。寝床や狩りなど実質的な権利さえいただければ、ルティーナは満足ですわ」

[メイン] フローリン : 「範囲については?」

[メイン] ルティーナ卿 : 「譲れる範囲、譲れない範囲というものがあるとは思いますが、テリータウンの人口が2万であれば、三分の一程度あれば、ルティーナも食べるのに困らないかと思いますわ」

[メイン] フローリン : 「わかりました。そのくらいになるように調整します」

[メイン] ルティーナ卿 : 「有難うございます。フローリン卿から版図を譲り受ければ、ルティーナたちの和解を周囲に示せますし、ルティーナも失ったさまざまなものの埋め合わせができますわ」

[メイン] マーガレット卿 : 「最大の懸案はお済?」

[メイン] ルティーナ卿 : 「マーガレット卿。ええ、はい」

[メイン] ルティーナ卿 : 「…フローリン卿。ひとつ、気になることがあるのですけれど」

[メイン] フローリン : 「はい、なんでしょう」

[メイン] ルティーナ卿 : 「ルティーナは夢を操る≪修め≫を持っています。訓えや修めの取得は、血族の精神の変容をもたらします。その副作用で、ルティーナの見る夢は全て淫夢なのですわ」

[メイン] ルティーナ卿 : 「ここ最近の、ルティーナの夢でのお相手はフローリン卿なの。修めなんて使っていないのに。連日連夜。上になったり下になったり。フローリン卿、変な夢を見たりはしておりませんか?」

[メイン] フローリン : 「連日のように見ています……。ひどくつらい夢ばかり」

[メイン] ルティーナ卿 : 「…もしかしたら、ルティーナのせいかもしれません。調べます。もしそうであったらごめんなさい」

[メイン] フローリン : 「いいえ、お気になさらず。私が招いたことのしっぺ返しを受ける夢ですから、自業自得です」

[メイン] ルティーナ卿 : 「はい。…これで仲直りですね」

[メイン] フローリン : 「はい、これからは仲良しです」

[メイン] フローリン : 手を差し出し、握手を求める

[メイン] ルティーナ卿 : 握手を返す。

[メイン] ルティーナ卿 : 冷たい手同士で握手。

[メイン] ルティーナ卿 : その感触から、フローリンのほうが人間性が上であることを何となく察知する。

[メイン] マーガレット卿 : マーガレット卿がボトルとワイングラスを取り出す。
「お二人を記念して、ラクリマリスを用意しました」

[メイン] マーガレット卿 : 未開封であることをフローリンとルティーナ卿に確認させたのち、開封してグラスに注ぐ。

[メイン] ルティーナ卿 : 「有難う、マーガレット卿」

[メイン] フローリン : 「ありがとうございます」

[メイン] ルティーナ卿 : (グラスを手に取りながら)
「…何に乾杯しましょうか?」

[メイン] フローリン : 「そういえば、ここにいるのは皆、あの事件で父を失った子ですね」

[メイン] ルティーナ卿 : 「…そうですね」

[メイン] マーガレット卿 : 「…ええ」

[メイン] マーガレット卿 : 「父とはすれ違いが続いていました。思いが通じ合えた矢先のことでした…」

[メイン] ルティーナ卿 : 「フローリン卿は、御父上をどのように思っておりましたの?」

[メイン] フローリン : 「そうですね……皆から敬意を持たれている父のようになりたい。そう思っていました」

[メイン] フローリン : 「それなのに、父の顔に泥ばかり塗ってしまったのね。私は……」

[メイン] フローリン : 「ルティーナ卿は、御父上をどのように?」

[メイン] ルティーナ卿 : 「お二人は…、血の契りから解放されても、父を思っているのですね。ルティーナにとって、ジュティスは恋人であり主であり父でした。ルティーナをグールにして…、快楽と誘惑の技を教え込みました。それは今でも役に立っておりますが…。滅びて血の契りが切れると、思いは変わってしまうのです。あの人が好きだったのは、血のせいだったんだなって」

[メイン] ルティーナ卿 : 「シアン、ホアンはルティーナが死んだあと、ルティーナのために悲しんでくれるのかなって」

[メイン] フローリン : 「私もふと同じように思うことがあります」

[メイン] ルティーナ卿 : 「はい。結局ルティーナたちは孤独なのです。お互いに長生きしましょう。偽りの愛も、永遠に続けは真の愛になるのですから」

[メイン] フローリン : 「ええ、長生きしましょう」

[メイン] ルティーナ卿 : 「では…、お互いの長生きと、亡き父たちのために、乾杯を」

[メイン] フローリン : 「乾杯」

[メイン] ルティーナ卿 : 「乾杯」(ちーん)

[メイン] ストーリーテラー : 【フローリン・ギルダー ~和解エンド~】

[メイン] ストーリーテラー : おつかれさまでした

[メイン] フローリン : おつかれさまでした

[メイン] ストーリーテラー : 学習したら5点

[メイン] フローリン : 後悔先に立たず

[メイン] ストーリーテラー : おk