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シナリオ:グール・アニエス

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概要

想定プレイ時間は2時間。
想定プレイヤー人数1人のタイマンセッション用シナリオ。
初心者向け。PCは幼童。氏族や盟約は多分なんでもいいが、ノスフェラトゥは工夫しないといけないかもしれない。
あと≪隠惑≫で常時透明になっているとNPCに気が付いて貰えなくて進行不能になる。

真相

・ディーヴァ氏族の幼童チェンバレン(レクイエム年齢2歳)は、親から独立してアパートに住んでいた。
チェンバレンアニエスという美少女をグールにして同居生活しつつ、遊び回っていた。
・アニエスには兄アーサーがおり、家出して帰ってこないアニエスを探し、チェンバレンと同行しているところを見つけた。
チェンバレンはいわゆる遊び人・チャラ男的な外見であり、さらにアニエスと野外セックスに興じるなどしていたので、アーサーはチェンバレンをブチ殺すことを決意した。
・ある日、昼間に買い物に出かけていたアニエスを拘束し、アパートの鍵を奪取。ショットガンを持って部屋に踏み込んだ。
・昼間襲撃されたチェンバレンはショットガンを何度も撃たれ、ろくな抵抗もできずに真の死を迎えた。
・これによりアニエスは血の契りから解放されたが、血潮中毒は残っているし、グールとしての血潮補給リミットが今夜だった。もちろん、主を失ったグールの運命は非常に暗い。
・血潮を欲しがって苦しむアニエスはアーサーに頼んで吸血鬼の血潮を得ようと画策した。

導入

・PCは親と一緒にエリュシオンにいる。
・エリュシオンにはいろんな血族がいるが、あるときから親が時計を気につつ苛立つ。
・PCに対し「エリュシオン管理人に、ミスタ・チェンバレンは来ているか聞いてこい」という。
チェンバレンは来ていない。なんの連絡もない。
・昨夜は来ており、お気に入りのグールを侍らせつつポーカー等に興じていた。
・親曰く、「チェンバレンはディーヴァ氏族の幼童だが、金に困っているのでいくらかの資金を貸し付けた。返済できないのは解っているから、呼び出して仕事を任せようと思ったのだが。この体たらくとは、これだから最近の若い者は」
・「これは侮辱に値する。歩いて行ける距離なので、PCはチェンバレンを連れてきなさい」
・ということでPCは行くのだ。

アパート

・ごく普通の低所得者用のアパートで問題の部屋は402号室。
・人は居ない。
・402号室のチャイムを鳴らしても応答なし。
・血の匂いがする。
・鍵は掛かっていない。
・部屋に入ると、荒らされた跡がある。ベッドを中心に多数の弾痕がある。
・死体はない。
・誰も居ない。
・同居人と思われる女性用の服や化粧品がある。

アニエス

・部屋から出ると、美少女がやってきてPCに「チェンバレン様のお知り合いですか?」などと聞く。
・「私はアニエス。グールです。ご主人様は今危機に陥っています」
・「誰か助けが来ないか、ここで待っていました」
・「事情をお話したいのですが、公園までご同行お願いできませんでしょうか」
・などという。
・嘘を吐いているのだが、PCが疑わない限りこちらから「怪しい」などをいう必要はない。
・「様子を観察する」と言われたら「彼女は顔が青ざめており、辛そうだ」と回答する。
・「今夜血潮を貰えるはずだった」と言ってもいい。

修羅場

・近くの公園までやってくる。人気はない。木々など隠れる場所は一杯。
・ある程度まできてアニエスが止まる。
・「申し訳ございません。嘘です。チェンバレンは滅びました」
・その言葉を合い言葉として、アーサーが物陰から姿を現し、ショットガンをPCに突きつける。
・アニエス曰く「どうか血潮をください。血潮を頂ければ何もしません」
・ここでPCがうまく立ち回っていただく。

戦闘する場合

・アーサーは能力値オール3、技能オール2、ショットガン装備。
・アニエスは能力値オール2、技能オール2、ナイフ装備。≪怪力≫持ちだが血潮は持っていない。

ショットガン突きつけているのでファーストアタックはアーサーからである。
二人は勝ち目がないと思ったら逃げる。
アニエスが先に逃げることを決断し、アーサーは命を賭けてPCを足止めする。

・なお、誰かを殺したら人間性チェック案件である。

交渉する場合

・アニエスは自分が絶望的状況にいることを理解している。マスカレード的にも、野良グール的にも、血族は自分の存在を絶対に許さないことを理解している。
・アーサーはよく解っていない。チェンバレンはマフィアやギャング関係で、アニエス麻薬中毒にされたものだと考えている。

・アーサーは自分のしでかしたことがアニエスを絶望させたことを後悔しており、アニエスの望む結末であれば何でも飲む。
・アニエスは絶望のただ中におり、PCの血潮を貰ったら野良グールになる。あまり将来のことは考えられない。
・良い結末になりそうな提案がなされれば、アニエスはそれを飲む。

「追われるのなら、それまで一生懸命逃げます」
「俺があのカス野郎を殺した。妹は何もしていない」
「妹に近づく奴は誰であろうと許さない」

結末

・兄妹の生死・逃亡・捕縛、さまざまなパターンが考えられるが、重要なことは「PCはそれで満足するのか?」と、「それを親や血族社会にどう説明するか」である。
・「チェンバレンは何故死んだ?」
・「殺したのは?」
・「下手人はどうなった?」
・などという質問が親から浴びせられるので、そこで矛盾無く回答しなければならない。
・が、兄妹と決着を付けたならそこで終わりにしてもいい。