ヴァンパイア:ザ・レクイエムのルールブックは読みにくいので整理のために書いておく。
イントロダクション 12p
ワールド・オブ・ダークネスの世界観、ヴァンパイア、氏族、盟約など、もっとも基本的な用語について解説されている。
特に重要なのは「神話と真実」15p。これ以外はしばしば読み飛ばされるが、「テーマとムード」も良いことが書いてあるので読もう。
第一章:呪われし者の社会 20p
世界観的には、この第一章こそが最重要部分となる。
「抱擁」についてから始まり、「レクイエム」「死の舞踏(ダンスマカブル)」について解説が続く。
その後「五氏族の概要(ディーヴァ、ギャンレル、メケト、ノスフェラトゥ、ヴェントルー)」が紹介される。カマリリヤの語が散見されるが、ヴァンパイア:ザ・マスカレードのカマリリヤとは関係無い。
氏族の後には「コテリエ」の記述がある。
金ぴかの檻 27p
金ぴかの檻=都市のこと。ヴァンパイアと都市についての記載。
井戸の近くで:食餌の為に。
社会的支援:ヴァンパイアの力の半分は人間社会への影響力にある。
孤独:人間も少なくとも話し相手にはなる。
エリュシオン:都市にはエリュシオンがある。
寝床:都市に寝床を作ることは安全。
死者の版図 31p
ここから都市の政治システムの解説が始まる。
恐怖による統治。
政府の活動 34p
公子であっても、市長・警察署長・地方議会員を意のままに操ることは不可能。
肩書、階級、地位 37p
公子、家令、先駆、参議、古老、幹事、ハーピー、警吏、猟犬、エリュシオン管理人について。
再授封(さいじゅほう) 39p
任意版図、新しい版図について。
捕食者の穢れ 45p
ルール的な解説は179p。
甘やかなる罪 45p
血潮中毒のことを言っている。168pを読まないと意味不明。
血の絆 45p
公子や親に反抗的な奴や、ブラッドドールに血の契りすることが例示されている。ルール的な解説は170p。
盟約 51p
カルシアン運動、老魔女の環、インヴィクタス、ランケア・サンクタム、オルド・ドラクルの五盟約詳細解説。
そして盟約せざるものと、ベリアルの同腹、VIIの解説がなされる。
正直言って盟約の解説は文体といい中身といい難し過ぎる。屈指の挫折ポイントである。慣れてから読め。
血族の神話 80p
盟約解説の次が突然神話である。吸血鬼の記憶力の限界や、各氏族の神話(あるいは歴史)についての解説される。
掟 83p
「三つの掟」と「咎人狩り」の解説。
レクイエムの重み 89p
器、餌、奴隷と主人(文脈から血の契りにおいての奴隷の扱いと思われる)、グールについて。
グールについては176pにも記述あり。
地域と縄張り(やせ地、セラー)、セキュリティ(この世界は危険が危ない)。
用語集 94p
第一章のラストは中二病的用語集。
第二章:キャラクター 98p
キャラクターの作成(データ・設定)についての解説。
長所 111p
寝床、餌、地位について
氏族 116p
ディーヴァ、ギャンレル、メケト、ノスフェラトゥ、ヴェントルーの順に詳細な氏族解説がなされる。
ディーヴァのドヤ顔を初め、イラストページなので目立つ。
訓え 126p
獣心、先覚、瞬速、支配、尊厳、悪夢、隠惑、変身、不屈、怪力の10訓えに加えて、クルーワッハ、テーベ魔術、竜の螺旋が記載されている。
あと修めがいくつかある。
第三章:特殊なルールとシステム 164p
血の特性 167p
目覚め:起きるのに血潮1点。
偽りの命:体温、飲食その他。
肉体増強:+2パンチ。
傷を癒やす:詳細は183p。
血潮中毒:正確には「血液中毒」。
同族喰らい:
血の絆:
血の縁:血の共鳴含む。
食餌:簡易食餌判定。
血の供給:
グール:
捕食者の穢れ 178p
掟 180p
鏡面歪曲、抱擁での意志力喪失、同族喰らいでの人間性喪失について記載。
ダメージ、負傷、治癒 181p
炎や陽光など。
休眠 186p
狂乱、祝宴、紅の恐怖 189p
狂乱、飢餓狂乱、恐怖狂乱。
人間性 192p
精神錯乱 198p
ゴルゴンダ 205p
第四章:ストーリーテリングと敵対者 208p
プレイヤーは読む必要ない。設定やシナリオの作り方について32ページにもわたって記載されている。
敵のデザインと利用 240p
敵NPCのデータなど。
経験 246p
成長ルール。247pに教師について言及がある。248pでは訓えの取得そのものが物語に成り得るとある。
意志力8点と書いてあるが、堅忍+冷静より高くできない。
付録1:血脈
付録2:ニューオリンズ
まとめ
読みにくい原因の一つは、同じファクターで1章と3章に分散記載されていることである。
1章は社会的側面から、3章は肉体的側面から同じ説明をしている。
ルールブックの文体口調がやさしくない。
Google翻訳の中の人丁寧な口調だなーって思ってしまう。