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V.C.21 1月 リルバーン帝国皇帝、ヴィーノ・ハラウオン崩御

【リルバーン帝国皇帝、ヴィーノ・ハラウオン崩御


 リルバーン帝国宮内省の発表によると、先月より緊急入院していた同国皇帝、ヴィーノ・ハラウオン皇帝が28日に崩御した。

 ヴィーノ帝はロストアルテミス直後のヴァルダム=リルタニア危機を回避したことで有名だが、その後は病状が悪化。セフィー離宮で療養生活を送っており国民にその姿を見せることはなかった。

 アレイスター国内では、ヴェロニカ女史の呼びかけで数百人がキャンドルを持ち、リルバーン大使館を訪れ、友好国の皇帝の死を悼んだ。

 また、リルバーンの皇室典範によるとプラム公国のフローラ・クローリス大公が継承権一位と定められており、今後のリルバーン帝国圏(リルタニア・プラム・ファーレ・エステルプラッテ・ヴァルダムに跨る広大な地域)の情勢が注目される。



【クーデター発生か? 皇帝不予のリルバーン混乱】

ヴィーノ・ハラウオン皇帝の死去によって混乱が続いているリルバーン帝国だが、同国専門筋の情報によると首都のアンフェティア市で大規模なクーデターが発生した模様だ。
現在までに反乱軍がセフィー離宮を始めとして宰相府、放送局、警察庁、官公庁、リルタニア電電公社、通信施設、陸軍参謀本部といった重要施設を占拠している。
今回のクーデターの原因について、専門家は皇位継承件問題の縺れと説明している。現在のリルバーン帝国の皇室典範では次期皇位継承者はプラム公国のフローラ・クローリス大公と言う事になっていた。しかし、リリスの道禁教化法案の際のフローラ・クローリス大公の絶対主義的な政治姿勢を受けて、帝国政府内ではフローラ・クローリス大公の即位に否定的な穏健派が多数を占めていた。今回のクーデターはフローラ・クローリス大公の即位を望む強硬派が先手を打ったものと見られている。
一方で、ヴィーノ・ハラウオン皇帝生存説や逆に穏健派のカウンター・クーデターが発生したとの未確認情報も入ってきており、混乱はまだまだ続きそうだ。



【エンスランド共和国、海軍力を増強】

エンスランド報道機関ベーカータイムズによると、27日、同国は三洲から3000トン級フリゲートの蘆間級2隻を合計1000億フェルで購入した。二隻のフリゲートにはそれぞれ「satellite」「comet」と命名される予定。

アレイスターとエンスランドは活発な貿易や密貿易臨検、Omena OS Kissaの導入などで友好関係にあるが、先般のパーノウードリッヒ演習作戦では反対の意を表明しており、その存在感をアピールしている。

「アレイスターの伸張を意識したものには間違いないと思うが」「無意味な意地の張り合いや足の引っ張り合いは避けたいものだね」とはラウレアーノ・ゴメス評議員の言。同氏によるとアレイスターの海軍増強は今のところ考えていないとのこと。

ランバート・ベイカー首相がアレイスターに訪問する予定もあり、カイバーオーシャンでの政治的主導権を巡る、見えざる駆け引きが始まっているようだ。



ローゼンクロイツ暫定統治地域に国連査察団が現地入り】

ローゼンクロイツ民主共和国の暫定統治に携わるルベル占領軍司令官によると、総選挙が行われ、同国の治安は安定傾向にあるとのこと。選挙結果によるとローゼンクロイツは国連の委任統治領に戻ることが確定したようだ。

また、29日には三州連合共和国により国家防衛総軍ローゼンクロイツPKO派遣監視隊として2500名の査察団が現地入りし、占領軍と今後の協議を行った。

ただ、ローゼンクロイツ国内でのコカイン及び違法銃器の流通が増加したとの情報もあり、決して楽観視できないという。



【自由と祖国、統一ワークス解放機構と共闘か?】

アレイスター国内での極左ゲリラ「自由と祖国」と、東西ワークス諸島の分離独立を掲げる極右民兵組織「統一ワークス解放機構」が休戦から共闘態勢に移ったとの情報が入り、アレイスター軍当局者を不安がらせている。

要因はアレイスター陸軍の戦力がローゼンクロイツ民主共和国の暫定統治に参加しており、兵力不足が発生していること。そしてヤードゴニエ社会主義共和国連邦が自由と祖国を"破門"した事が挙げられる。

両組織はその活動資金としてコカイン栽培と銃器密輸に手を染めており、アレイスターの国際的地位を貶めている要因となっている。