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V.C.23 6月 ディルタニア戦争勃発

核配備と空爆作戦


リルバーン継承問題で対立していたリルバーン帝国とディルタニア連邦だが、核兵器配備を契機に神州民共和国がリルバーン帝国の弾道弾基地を空爆。帝国はこれを「宣戦布告無き奇襲」だとして動員令を布告。冷戦は一挙に熱戦へと推移した。

アレイスター諸島同盟、帝国側に立って参戦

リルバーン帝国と密接な繋がりを持ち、ディルタニアへの権益の足がかりとしていたアレイスターは、リルバーンとのステラ・マリ安全保障条約に基づき参戦を決定。神州民共和国に宣戦を布告し、神州上空の制空権を巡り数次にわたり攻勢をかけた。
この常任理事国同士で交戦するという事態に、国際秩序を憂慮する声もあるが、今のところ双方とも余力を残しており、現時点での停戦・講和は難しいようだ。

漁夫の利を狙うファーレラント王国

ファーレラント王国のリルバーン帝国への宣戦布告の報を受けて、ラウレアーノ・ゴメス評議員は「知性のかけらも感じられない」と吐き捨てた。
同国はファーレ大公国時代の独立時に失った領土の奪回を旗印に上げており、また直前にクラトニア共和国と安保条約を結んでいることから、帝国からの反撃を牽制するものと思われている。「あきれるばかりだ。各国の失笑を買うだけというのが解らないのか」

交戦圏上空の無線通信抜粋


共産主義者には負けん。支援する!」
「全機スクランブル! Revをたたき落とせ!」
「いかん、高度を落とせ! 狙い撃ちにされるぞ!」
「やらせん!」
「大丈夫、まだ飛べるぜ!」
「全軍反攻に転じよ!」