鎖国・攘夷姿勢の日音国
国交の開設、カイバー圏の経済協力、安全保障、文化交流、捕鯨禁止条約への参加呼びかけ、コカイン対策での情報交換ーー。
これら多数の案件を円滑に進めるため、アレイスター外交部は日音国に対し、国際会議場に於いて和親・通商条約の締結を求めた。
しかしアレイスターの開国要求は黙殺される。我が国代表団は粘り強く再度の開国交渉を行ったが、日音国からの返答は驚くべきものだった。
日音国政府、我が国に無警告先制攻撃を示唆
「攻撃をほめのかす言動があった場合は、即時警告なしに先制攻撃する」
日音国に対する開国要求スレッド
この公式声明はアレイスターのみならず、関係各国に驚きと衝撃をもたらした。
かの国は以前より6つの軍需工場を擁しており、その規模はアレイスターを越えるほど。防空レーダーサイトの建設や、2789期には50機の空軍機を配備しており、着々と攻撃の準備を進めていると見られる。
「つまり、外国船撃ち払い令ということなのかもね」とは、バルデラマ評議員の言。
「日音は軍事政権であるか、あるいは軍部の発言力が非常に大きい状態に陥っていると見て間違いない。指導が必要だ」
国際会議場ではアレイスターの管理下での政権選挙を求める要求がだされ、日音国からの返答を待っている状態。
我が国軍指導部はパーノウードリッヒ演習作戦より実戦経験を持つ部隊に対し、警戒レベルを上げるよう指示したとのことだ。