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氏族の弱点/Clan Bane


ヴァンパイア:ザ・レクイエムを専門用語なしに解説する試みです。それでは早速の見て行きましょう。ちなみに2eです。日本語訳されているのは1eなので差異があります。
ヴァンパイア:ザ・レクイエムは吸血鬼の内面をフューチャーしたRPGなので弱点はRP上でも重要になります。
吸血鬼はなんらかの要因にて「人間性」が6になると、氏族の弱点/Clan Baneを持つようになります。ここからが闇の生の本番です。

ディーヴァ

『The Wanton Curse』という氏族固有の弱点があります。Curseはカースで呪い、なのですが、Wantonというのがなかなか聴きなれない語ですね。

理由のない、むちゃくちゃな、浮気な、多情な、不貞な、伸びほうだいの、生い茂ったという意味だそうです。
浮気、多情、不貞が該当しますかね。

「あなたはあらゆるものにロマンスを感じますが、吸血ほどロマンスを感じるものはありません。
人間はただの食べ物ではありません。一口飲むごとに、その執着は増していきます。

同じ人間から2回以上吸血したとき、あなたは人間性判定を行います(だいたい五分五分です)。失敗するとその人間に対して依存状態になります。依存状態になると、あなたはその人間をもっと欲しいとしつこく考え続けるようになります。その人間はあなたに対しての行動に有利がつき、また、あなたはその人間に危害を加えることができなくなります。そしてこの依存状態は、その人間が死ぬまで続きます。」

という効果です。
これはどういうことかというと、あなたの性的嗜好(年齢、性別、容姿etc)とは一切関係なく、同じ人間から二回以上吸血すると愛情を抱いてしまう可能性があると、ルール上規定されているのです。
さらに、この呪いは何人でも効果を発揮します。
このため、ディーヴァは愛人たちのハーレムを形成することがしばしばあります。見知らぬ人間からの吸血を避けるものもいるでしょう。
ヴァンパイアの吸血は中毒性の快感をもたらすので、執着された人間は堕落し、だいたい悲惨な運命をたどることになります。血の契りを結ばされることもあり得ます。
愛人のトラブルに巻き込まれたり、愛人が敵の人質にされたり、複数人のディーヴァが一人の人間に執着して争うということも起こり得ます。
またグールもこの呪いの対象です。奴隷から恋人に格上げされるといったことになります。そして危険な任務をまかせることができなくなります。

ギャンレル

ギャンレルは『The Feral Curse』。Feralは野生とか野蛮という意味です。

「獣」により近いギャンレルは「獣」の制御に問題を抱えています。
その効果は単純で、「狂乱しやすい」という致命的なものです。
具体的には、狂乱を防ぐ意志力判定の上限が、人間性になるというものです。
が、キャラクターメイキング時は、「人間性>意志力」なので、よっぽど人間性を喪失するか、あるいは経験点で意志力を増強しない限りは実際の効果を発揮しません。
ある意味ではもっとも意味のない弱点と言えるかもしれません。

メケト

『The Tenebrous Curse』。Tenebrousとは暗い、陰気なという意味だそうです。

これは人間性が6になった時点にて「十字架に弱い」「鐘の音に耐えられない」「動物に嫌われる」「蜘蛛の巣で足を止められる」などの弱点を一つ設定することになります。リストから選びます。また、日光により弱くなります。

リストから好みの弱点を選択できるので、美味しいといえば美味しいのかもしれません・・・。

ノスフェラトゥ

『The Lonely Curse』。孤独な呪い。

ヴァンパイア:ザ・マスカレードノスフェラトゥとは異なり、レクイエムのノスフェラトゥは必ずしも異形・醜悪な容姿を持っているわけではありません。
しかしそれでも、ノスフェラトゥ氏族は恐怖や嫌悪など、あらゆる不快な感情を体現しています。正常な人間関係を阻む何かをもっているのです。
人間と接するとき、あなたの人間性は2点低いものとして扱われます。
表現判定や交渉判定の失敗はファンブルとして扱われます。

対人間交渉をほとんど不可能にする呪いです。開き直って表現や交渉技能は全切りしましょう。そうしてノスフェラトゥはますます引きこもっていくのでしょう。なお対吸血鬼交渉であれば問題ありません。

ヴェントルー

『The Aloof Curse』。Aloofって、なに・・・?

離れて、遠ざかって、よそよそしい,打ち解けない。といった意味だそうです。

この呪いの効果は、一番理解が難しいです。というか私もわかりません。英語圏のコミュニティでも論議がされているようです。

【ヴェントルーのキャラクターを作成するとき、最初のタッチストーンを、7 番目のヒューマニティドットに適用する。これは、彼の最初の人間性の喪失が、そのタッチストーンも切り離すことを意味する】

ということでタッチストーンのルールも関わってくるようです。
タッチストーンとは、あなたの人間性を守ってくれる人間です。
ヴェントルーは最初の人間性喪失時、タッチストーンを失います。
・・・が、なんとそれだけです。それ以降、ヴェントルーは弱点なし状態になります。
毎晩のストーリーに何も追加されません。

しかも、タッチストーンが失われても、経験値を消費することで新しいタッチストーンを得ることができます。
つまり、ヴェントルーにとってのこの呪いは、経験値でカバーできる呪いなのです。