1マナ圏
見栄え損ない/Disfigure
- 赤には稲妻があるが黒1マナのスタンダードは"これ"である。赤には2ダメージスペルにもマグマのしぶきといった対策呪文も豊富にある。残念ながらパウパーにおいては除去性能では「赤>黒」なのである。
- 赤は1マナ除去が優秀すぎる。「雪崩し」とか「炎の切りつけ」とか「炎の稲妻」とか「火柱」とか。
- 力不足を感じることは多いが、黒使いとして付き合っていかねばならぬカードである。
死の重み
- 再生持ちやエイトグ、今をときめく不屈の部族を確実に殺せるのが偉い。見栄え損ないより殺傷率は高いぞ!
- エンチャントというタイプがシナジーを構成することもある。
悲劇的な過ち/Tragic Slip
- デッキを選ぶが-13/-13! これに耐えられるヤツなんていないだろう。オーラゴテゴテついてる奴らはもともと呪禁だし。
- 他の除去を先に使うだとか、テクニックが必要になるが充分に採用圏内。
無垢の血/Innocent Blood
- パウパーではノンクリーチャーデッキはほぼ存在しないし、ミシュラ・ランドも存在しないんだ。なのでこいつのデメリットを避けることは難しい。死亡誘発デッキなら、といった程度。ソーサリーだから奇襲性もないしね。そういうことでほとんど使われないカード。
恐ろしい死/Ghastly Demise
- 青黒アンコウで採用されている一枚。事前に1回程度思考掃きを行っておけば相当の範囲を除去できるぞ!
- 黒に効かない。
血の復讐/Vendetta
- 1マナ除去である以上、常に検討の価値はある。黒に効かない。
毒塗り/Coat with Venom
- 布告ケアした呪禁オーラを殺す毒。先制攻撃は勘弁な><;
骨の粉砕/Bone Splinters
- 1ターン目のデルバーを殺せない! 速攻相手に貴重なブロッカーを生贄にしないといけない。対速攻でなければ2マナ以上のカードでいい。ソーサリーなので相手の除去に対応して撃つこともできない。死亡誘発をさせようにも、今度は相手にクリーチャーが居ないと撃てない事が足を引っ張る。死亡誘発デッキなら悲劇的な過ちが良いだろう。誘発そのものは屍肉喰らいが同じ黒1マナでできるし…。
2マナ圏
チェイナーの布告/Chainer's Edict
- 黒除去の王者だ! 恐らく最大の採用率を誇る黒除去。黒を入れる理由のひとつだ。
- 7マナでフラッシュバックまで届くかどうかが黒系コントロールのひとつの目標と言えるだろう。
- これをいれるということは、7マナまで届かせる覚悟完了ということだ。長期戦を挑まないデッキであれば他の布告除去の方が良い。
- 墓地に滞在している期間が長いカードなので、よくボジューカや遺産に吹っ飛ばされる。
減縮/Shrivel // 吐き気/Nausea
- よくサイドに仕込まれている全体除去。布告除去の露払いにも使える。何故か減縮のほうが使われていて吐き気はほとんど見ない。
- 電謀と比べてはならない。
魔女
破滅の刃/Doom Blade
- こんなの素人しか使ってねえよ! と言いたくなるかもしれないが、かつての定番除去である以上外せないカードなんだよなあ。2マナインスタントで一撃即死だし。
残響する衰微/Echoing Decay
- アドが取れる可能性のある除去。環境的に4積みは当然なので、2:1交換は結構狙える。トークンも多いし。ただし、自分のクリーチャーも巻き込む場合もあるので注意。
- 炎樹族の使者が2体くらいカッ飛んできたらこれで退場頂こう。
悪魔の布告/Diabolic Edict
- "布告除去"の元祖だ! インスタントであることや妙な癖も無い事から使いやすい。
- 7マナ溜める気はないが呪禁は殺したい場合に使用しよう。
肉貪り/Devour Flesh
- まるで剣を鋤にのような布告除去。テンポよりアドバンテージの勝負を挑むデッキであれば、相手のライフ回復は気にならない。自分に撃つことでライフを回復することもできる。これは環境の高速化からコントロールが生き延びるための大きなファクターだ。
ゲスの評決/Geth's Verdict
- 肉貪りの逆の効果。アドバンテージよりテンポの勝負を挑むデッキ向け。ダブルシンボルということで黒単向け。黒単で速攻・・・?
夜の犠牲/Victim of Night
- 書いてあることは強いんだけどパウパーでは余り見ない。やはり色拘束が大きいか。ブレードと違って黒生物に撃てるんだけど、肝心のグルマグのアンコウはゾンビなんだよね。ただ、ブレードとちがって腐ることはほとんどなさそう。
ファリカの療法/Pharika's Cure
- 黒単が速攻デッキ相手にサイドインするカード。しかしそれなら残響する衰微のほうが…?
闇の掌握/Grasp of Darkness
- 書いてあることは強い。インスタントで黒生物にも効き、アンコウを殺せない! うぉぉぉーグルマグのアンコウ!どれだけ強いんだお前!!
- そして赤には1マナでタフネス4を除去する炎の切りつけがあったりして格の違いを見せ付けられる。
3マナ圏
損ない/Unmake
- 3マナにもなると非常に強力だ! 色を問わず追放! 再生も不死も破壊不能も死亡誘発も無し!
完全無視/Complete Disregard
- 追放除去としてたまに使われる。プロテクション対策にもなるけど、オルゾフカラーであれば損ないのほうが良いだろうね。
破滅の印章
肉体の奪取/Rend Flesh
黒に効く+アンコウを殺せる+色拘束が薄い+インスタントということでたまーに使われるカードだ。使ったことはない!
Oubliette
- 黒信心ならこいつが怖い! なんで黒に未達への旅があるのか。ソーサリータイミングであり、割られる可能性もあるが信心が2つ増えるという利点が大きい。多分損ないより使われている。もしメイン戦で2枚以上使った場合、対策をサイドインされることは覚悟しておこう!
墓所のネズミ/Crypt Rats
- パウパーでは数少ない全体除去だ! 生体武器や白の武具屋でタフネスを上昇させることで繰り返し使えるようになる!
- やったことないけどオルゾヴァの贈り物とか付けると凄そうだ!
4マナ圏
堕落の触手/Tendrils of Corruption
- エロ同人みたいな名前のカードだ。黒単であれば効果は非常に強力で、かつて黒コンが一世を風靡したのも頷ける性能だ。
- 黒コンを作るのならまずこれとチェイナーを4枚づつ入れてからスタートするほど強力。これを避けるために稲妻を自クリーチャーに撃ってフィズらせてライフ回復を防ぐなんてテクニックすらあったらしい。(フィズるなんてほとんど聞かないな)
エヴィンカーの正義/Evincar's Justice
- 全体2点。しかも7マナあれば再利用可能! バイバックは一瞬たりとも墓地に落ちないしフィズることもないから、これだけを勝ち手段にした黒コンもあったりするぞ! 特に清純のタリスマンとは好相性だ。ただ、黒の有力クリーチャーである憤怒鬼や騒がしいネズミも吹っ飛ぶんだよなあ。
- 黒死病/Pestilenceよりこっちのほうが出が速いし、維持条件もないし割られない。
殺し/Snuff Out
- ピッチ版ブレード。虚を突けるとはいっても4ライフは痛い。環境が高速化している中でこれを使うのは自殺行為か。
- さらに黒生物にも効かないということで破滅の刃と同じようにほとんど見ない。
- 一応額面4マナなのでスプライトに消されにくいという利点はある。
総括
黒除去の赤除去に無い利点はまずなにより"布告"除去があること。
そして除去しながらアドを稼げること。即死であれば巨大化などのパンプが効かない事が挙げられる。
青赤や赤白のように、除去以外で強固なアドバンテージを取れるのなら黒は不要なのだ。残念ながら。
そして並み居る除去のほとんどに耐性があるグルマグのアンコウ。お前こそが黒のエースであり希望だ。もっと頑張れ。超がんばれ。