【ヤードゴニエ社会主義共和国連邦と国交樹立】
ディルタニア連邦ヤードゴニエのヴィーチャ・U・スクリャービン外務人民委員がアレイスターを訪問し、国交開設とコカイン問題についてバルデラマ評議員ら、諸島評議会と会談した。
この会談はパーノウードリッヒ演習作戦以降の三洲連合共和国やエンスランド共和国との関係悪化に対応したもので、国連改革選挙の票集めではないかとも噂されている。
会談後の会見でスクリャービン氏はアレイスターの第二期の油田掘削事業の資金調達に参加する用意があると述べ、また我が国で活動する共産ゲリラについては、「アレイスターの"自由と祖国"は道を踏み外し、今やコカイン密輸が目的となっている。これは我々の理想ともかけ離れているものだ。とても容認できない」と記者団に答えた。
【ローゼンクロイツ暫定統治政策】
我が国のローゼンクロイツ暫定統治について、三州の発議で安保理が招集されており、三州連合を中心とした査察団が派遣される見込み。
また、ローゼンクロイツの総選挙の結果次第では同国は国連の委任統治領に戻る可能性が濃厚であり、そうなれば国際社会の表舞台から退場することになる。
【相次ぐ安武皇国への密航】
安武皇国の治安当局によると麻薬密輸組織一斉摘発が行われ、成果を上げたとしている。同国の「漆の盾」と呼ばれる水際防御をすり抜けた密輸品もあらかた押収された模様だ。
アレイスター税関は積極的に情報提供に応じているが、同国初音島南部の新興リゾート地帯で他国からの流民が流入しており、治安が悪化しているという。
安武皇国に限らず、アレイスター人は他国人よりも数段厳しい基準で入国審査されている。プランク民主国ではアレイスター人専用の部署を開設しているほど。
【ウラン鉱石の採掘が開始】
ラティウス島、ヴェスティア山地にて反対派を押し切ってのウラン鉱開発がスタートした。原子力発電の燃料となるウランについては以前より研究が進んでいるが、様々な問題や利権が複雑に絡み合い、今日まで開発は見送られていた。
現地での大きな問題は地域住民の被曝、そして環境破壊が挙げられる。放射性の屑鉱石や排水が十分な処理のされないまま野積み、垂れ流しされているという。
首都ラティウス近辺ということもあり、バルデラマ評議員は強硬に反対していたが、他五人の評議員の要求に屈した形のようだ。