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エステルプラッテドクトリン〜索敵論〜

索敵はすべての軍事行動の基本である。

軍事行動は索敵>移動>対象指定>戦闘の順になされ、索敵ができなければ攻撃どころか、移動すらもままならない。


索敵を行うには様々な方法があるが、もっとも効率が良い索敵手段としては偵察車の運用があげられる。
偵察車は他の陸戦兵器と協調行動が取りやすく、燃料も補給車から補給することができる。
戦闘力が低いとはいえ、歩兵に対しては互角以上に戦えるユニットも多い。
また索敵範囲を拡大するために必然的に前衛となるため、自走砲などの他のユニットの盾として使うことができる。
特に、自走砲が攻撃する際はその射程範囲が索敵範囲と一致していなければ遠距離攻撃の優位を取ることが出来ない。
そのため、偵察車は消耗を見越してある程度の数を生産する必要がある。


偵察ヘリは偵察車に比べる索敵範囲が広く、また地上兵力との協調も容易である。特に補給車から補給を受けられる利点。ロケットや滑空砲などの対地攻撃をかわせる点が素晴らしい利点である。しかしながら、対空兵器に対しては脆弱で、しかも四機編成が基本であるため、航空優勢の無い地域では運用に慎重を要する。
しかしこれは地上兵力との連携である程度フォローできる。
森の中に隠蔽1のユニットを忍ばせておき、偵察ヘリがその上空を飛ぶことで、隣接したユニットを行動終了させることもできる。


気をつけるべきことは、偵察ヘリは偵察車と同じく、地上を監視するユニットということである。
航空戦闘に重要な高空の視界は高いとは言い難い。


高空の索敵は地上と同一視してはならない。
高空戦闘には迎撃というファクターが存在する為である。迎撃の効果は非常に強く、一方的に大打撃を与える事も多い。
迎撃を避けることは空戦の基本である。


高空の監視は防空レーダーがもっとも安価で確実といえる。
変形が必要な為、運用は楽とは言えないところが残念なところである。
早期警戒機は高額であるが、動く防空レーダーと言った所で、視界に関しては圧倒的優位に立つ事ができる。
相手は迎撃を恐れ、こちらは迎撃を恐れない。といった状況を作り出す事ができる。

【応用索敵論】

以上で索敵の基本については理解いただけたかと思う。
さて、攻撃に対して反撃があるとおり、索敵にもカウンターが存在することを認識する必要がある。
遮蔽のない平原であれば、同一の索敵範囲を持つ敵味方の偵察車は、一方が見えていれば相手側も見えており、見えていなければ相手側もこちらが見えていないのである。


しかし、索敵範囲に差があったり、隠蔽能力によって相手側の視界から隠れていた場合、ここで索敵範囲に優劣が生まれてくるのである。


視界の狭い自走砲の索敵範囲外ギリギリの所に偵察車を置いたとしても、偵察車は自走砲に攻撃を受けることはない。
自走砲は偵察車がどこにいるかわからない為に攻撃対象に選択することができず、また迂闊に近づけば偵察車から待ち伏せ攻撃を受け、一方的にダメージを受けることになる。
それが自走砲の射程内の出来事であってもである。
偵察車はその次のターン、再び自走砲の視界から視界外に移動することも可能なのだ。


また先ほどの例でいえば、自走砲は偵察車の存在を認識できない為、自分が敵の索敵範囲内にいるかどうかすら解らない。
相手の視界外から攻撃を続け、また相手側の偵察車の撃破などにより索敵を巧みに避けることが出来れば、相手の行動は萎縮し、少ない兵力で多数の兵力を相手どることができよう。
「恐怖と暗闇の中で魔法が生まれる」のである。


敵軍の索敵範囲はシステム上表示されない。
自分が見えている範囲の敵ユニットから判断するしかない。
ゲーム中に兵器表はいつでも見ることができるため、敵ユニットの索敵範囲を推測するのに活用しよう。


敵軍の索敵範囲の推測なくしては、戦局のコントロールなど夢のまた夢である。


どんなに高性能な偵察車や偵察ヘリを運用していても、林や森、密林には注意を要する。
隠蔽ルールにより、索敵範囲内でも近くに移動しなければ見えないユニットが存在するからである。
代表的な隠蔽ユニットは歩兵である。
歩兵の隠蔽値は1であるため、すぐ隣りのHEXに移動しなければ発見できず、ほぼ確実にその奇襲を受けることになる。
その歩兵を攻撃しようと移動したユニットが、また別の隠蔽歩兵に奇襲を受けて足止めされるということもあり得る。
森の多いマップに潜む大量の敵歩兵を相手にすれば、枯れ葉剤を撒いたアメリカ軍の心境が分かろうというものだ。


森の多いマップ。または主戦場の側に森がある場合、隠蔽値の小さな小型偵察車が活躍する。
逆に遮蔽の少ないマップでは生存性を重視した大型偵察車が良いだろう。
マップや状況によって生産する偵察車を使い分けるべきであり、必ずしも値段が高い・スペックが高いものが最適とは限らない。