veirosが何か言いたげにこちらを見ている

FIREしたい!FIREする!!FIREを目指す!!!

カラシュ・セヴェリンの設定(没

概要

暗黒時代よりヴァルデマール公家が支配してきた絶対君主制国家。
吸血鬼と人狼伝説の発祥の地でもある。

人物

魔血公メルティ・ヴァルデマール

ヴァルデマール公家の当主。年齢不詳。
生まれてからアンタンジル城から一歩も出たことがない少女公である。
ヴァルデマール公家は家系図を公開しておらず、同名の人物も多い為、血縁関係も不明である。
国民の前にはほとんど姿を現さず、毎夜退廃的な儀式や享楽の宴に耽っている。
生まれつき紫外線に弱く、直射日光に晒されると皮膚癌を起こす為と説明されている。
科学万能のこの世にあって、吸血鬼であるという噂がまことしやかに囁かれる人物。

首都アンタンジル

公宮であるアンタンジル城の城下町として発展した首都。
アンタンジル城は公宮の他、広大な中庭や池、森、墓地の他、時計塔、議会や迎賓館を含み、敷地面積だけなら世界一の広さを誇る。
市街は公宮周辺の旧市街と工業化が進んだ新市街に分かれる。旧市街はゴシック建築が立ち並び、新市街は比較的近代化している。新市街は職を求めにやってきた人々が吹きだまり、スラム化している区画も散在する。新市街の工場群よりの煤煙により空は曇りがち。

カルパート山脈

カラシュ地域を横断する、複雑に曲がりくねった山脈。
2500メートル級の山々が存在するが、それほど険しくはない。
岩塩、石油や鉄鋼石、貴金属などを産出する有価資源帯である。

政治

中世暗黒時代より代々ヴァルデマール家の統治により続いてきた国家。
夜の明けぬ国、吸血鬼の国、人さらいの国など、不名誉な呼び名を持つ国家でもある。
自由と民主主義を求める市民革命は完全に失敗しており、ヴァルデマール公爵家を含む貴族家は現在も政治的、経済的に特権を有し、国富を独占している。
特権階級は既得権益の死守という利害で一致しており、皮肉にも政情は安定している。
貧富の差が激しく、国民の生活は低い水準にある。
国富自体は他国にひけを取らないが、国民全体の貧困率は高い。
交通や輸送では荷馬車が現役である。
電気製品は普及しているが、電力の供給は政治的都合が絡み、納税率の低い行政区ではしばしば止められる。
密告が奨励され、栄達のためには親でも妻でも売り渡せという諺が存在する。

ヴァルデマール公立報道局

国営報道機関。

国家保安部

秘密警察、情報機関。対外諜報局、郵便検閲局などを含む。

外交

歴史的経緯により、ヴァルデマール家はプロトシア皇帝より公爵位を賜っている。
政治権力は完全に独立しており、主従関係は形式的なものに留まっている。
プロトシア皇帝家とヴァルデマール公爵家は親交が深い。

言語

プロトシア語が公用語であり、ほぼ全域で通用する。

経済

通貨:カラシュ・レウ

国際的には極めて不安定な通貨。

農業

小麦、向日葵、葡萄、キャベツ、羊毛など。
ワイン産業も盛ん。

石油産業

カラシュ・セヴェリンは産油国であり、石油採掘の歴史も古い。

工業

鉄鋼や石油加工などの重工業が主。重厚長大で効率が悪い。

鉱業

ガーネット(石榴石)の生産量は世界最大で、質も良いとされる。

観光業

歴史的遺産やアンタンジル城を初めとする建築物が多く、観光資源には恵まれている。
外国人観光客は外貨を落とす良い客として歓迎されるが、入国時には一定のカラシュ・レウへの両替と、護衛(場合によっては監視、ガイド、運転手、通訳を兼ねる)を雇うことが義務づけられ、指定された安全なホテルでしか宿泊できない。
ホテルやレストランなど、各種のサービスを円滑に受けるにはチップが必要である。
チップはカラシュレウよりもプロトシアマルクでの支払いが喜ばれる。
警察官などの公務員にもチップという名の賄賂が横行している。

軍事

歴史的に外圧を受け続けてきており、被害妄想の気があるほどに国防には敏感である。
カラシュ陸軍、カラシュ空軍によって構成される。他に王室警護軍、国境守備隊、沿岸警備軍が存在する。
カラシュ陸軍には死神部隊、吸血鬼部隊(犯罪者によって構成)などが存在し、捕虜の殺害や虐待などで悪名高い。
過去、捕虜の手首を切り落として解放という行為も行ったことがある。
カラシュ陸空軍が装備している兵器のほとんどがプロトシア製である。

文化

人狼ゲーム

村人と人狼に別れて競う、推理と冤罪と説得のゲーム。
宮廷ではもっとも一般的なゲームとされている。
メルティ少女公はこのゲームを殊の外お気に入りであり、その勝敗に大金が掛けられることもあるという。

チェス

一般的なテーブルゲーム。富裕階級の嗜みであるのみならず、人狼ゲームとともに学校教育でも取り入れられている。
チェス盤や駒の制作技術は世界有数で、世界中のチェスプレイヤーから評価される。

文通

古来より貴族の教養として文通が行われ、近代以降は市民階級にも広まっている。
有名な例ではメルティ少女公とプロトシア皇帝が文通を行っているとされる。
異言語文通も行われており、翻訳業もそれなりの規模を持っている。

公開処刑

非人道的な公開処刑の習慣がある。その内容は"木に吊す"である。
市民革命期には街道の街路樹が吊された市民で一杯になったと言われている。

狼の国

カラシュ・セヴェリンでは深刻な狼の問題に直面している。全国で推定200万匹が野放しとなっている。

犯罪

後述の誘拐を初めとして、治安はお世辞にも高いとは言えないのが現状である。
銃の売買や使用は違法ではあるが、警官の多くは買収され、殺人、窃盗、誘拐に使用されている。
鉄道王、ホテル王、貴族などがそれぞれお抱えのマフィアを従え、対立や抗争を行っているとも言われている。
インターネット上ではもっとも信頼できないドメインの一つであり、スパムやスパイウェア、ウィルスの発信源である。

人さらいの国

営利目的の誘拐団が存在する。身代金目的の誘拐もあるが、多くの場合は貧困層が被害者であり、臓器売買や売春に供されると言われている。
誘拐団の歴史は古く、ヴァルデマール公家と深い関係を持つと言われ、吸血鬼伝説の根拠の一つとなっている。
年間の行方不明者は世界一であり、他国の追随を許さない。

吸血鬼、人狼伝説

民間伝承などにより、この地方では吸血鬼や人狼の存在が根強く信じられている。行方不明者の中にはこれらの存在の被害者も多く含まれると囁かれる。
伝承による吸血鬼の主な特徴は下記の通り。
・陽光を浴びると滅びる。
・牙は出し入れできる。犬歯は大きい。
・鏡に映らない。その反動で身嗜みには非常に気を遣う者が多い。
・体温が冷たい。顔色が悪いわけではない。
・負傷しても出血しない。心臓は動いていない。呼吸しない。
・固形物を口にしない。排泄しない。

・人間の血を吸うことにより力を得る。
・血を吸われた者は快感を感じる。繰り返し吸われれば快楽への依存を形成する。
・吸った側の吸血鬼も快感を感じ、多くの吸血鬼は常に血の渇きに苛まれている。
・血を媒介とした魔術を行使する。
・力が強い。動きが速い。不死身。
・蝙蝠を使い魔とする。