惑星フォールテには２０を越える人類諸国が平和に暮らしていたよ！
でも隣の惑星ペイギンに資源が見つかったから入植と採掘を開始したよ！
ペイギンには寄生蜘蛛が生息していたよ！ 存在自体は認知されていたけど人類に寄生するなんて想像の範囲外だったよ！
寄生された入植者たちが何食わぬ顔で惑星フォールテに戻ってきたよ！ そして入植者の体を苗代として卵を一杯作って繁殖と浸透を開始したんだ！
でも全然警戒されていなかったから数年間は寄生蜘蛛の浸透はバレなかったんだ！
数年後についに寄生蜘蛛の人類への寄生が発覚したよ！
でもその時には既に遅かった！ 蜘蛛たちは人類を研究していたし、やるべき事がなにかわかっていたんだ！
ひとつの有力国家の国民のほとんどが寄生されていて、ヴァダム戦争が開始されたよ！
人類諸国は頑張ったけど彼らの中にも一杯寄生者たちがいて計画がばれていたり、疑心暗鬼になったりしてうまくいかなかったよ！
しかたがないので大宇宙のなかまたちに救援を頼んだよ！
でもみんなはファクトノクア内戦で忙しかったりヴァダムを過小評価して「事態の推移を見守る」とか言っちゃたり調査班を送り込むだけだったりしたよ！
結局ヴァダムが勝利して全惑星的に大繁殖を開始したよ！
事態ここに至ってようやく大宇宙のみんなはヴァダムの危険性に気がついたんだ！
エルミアはヴァダムを「ナロスの再来」と表現して大宇宙会議を招集したよ！
寄生蜘蛛を特級危険生物に指定して、ペイギン、フォールテの徹底的な空爆と、永久的な軌道封鎖、そして監視を提言したよ！
平和のためには一隻の宇宙船も惑星フォールテから出してはならないんだ！
エルミアのいうことはわかるので、みんなは賛成したよ！ でも領土も利権も手に入るわけじゃ無いから、エルミアに任せようとしたよ！
エルミアは艦隊を編成して、フォールテのソーラー衛星とレーザー衛星の排除を行おうとしたよ！ 一触触発だ！
一方でヴァダムも徹底抗戦を準備しつつ、外交攻勢を始めたよ！
ナロスと違って意思疎通ができる存在であるとアピールしたんだ！
ヴァダムに寄生されつつも自我を残している共生体の人権とかも問題になったよ！
ヴァダムは無差別寄生は行わない宣言をしたり、大宇宙会議の分断を図ったりしたんだよ！
中でもジエールはヴァダムをあまり恐れなかったし嫌悪もしなかったよ！
ジエールはもう既に人倫も神の領域も冒涜し済みだったんだ！ 悪魔だよね！
ジエールはヴァダムと密約をかわしてパラモアという改良種の寄生蜘蛛をゲットしたよ！
結局ヴァダムの寄生や行動について制限が話し合われ、ヴァダムは大宇宙会議に参加したよ！
この一連の流れをヴァダム危機というよ！ 危機どころか惑星１個破滅したんだけどね！
