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今のマイブームはヴァンパイア:ザ・レクイエムです。

ディーヴァ/Daeva

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通称がサキュバスという、直球ストレートな快楽と官能に生きる淫魔の氏族。

ヴァンパイア:ザ・レクイエムのみに存在し、兄弟作のヴァンパイア:ザ・マスカレードには生息していない。トレアドールがその立ち位置に近いが、ディーヴァはより露骨にセックスに関連付けられている。

ディーヴァは「欲望の吸血鬼」である。悪徳(嫉妬、暴食、貪欲、色欲、傲慢、怠惰、憤怒)の影響は他氏族よりも強く、欲望のままに悪徳に耽ることをルール上強制されることも起こり得る。結果、人間性の維持は他氏族よりも困難と言える。

誘惑者であり恋愛強者だが、真の愛を抱かないディーヴァが特定の一人だけを愛することはほとんど無く、移り気で飽きるのも早い。
ディーヴァは数が多く、そして多様な存在である。さまざまな社会階層にあまねく生息しうる。共通点は空虚な情熱と快楽主義と官能主義というところだが、多様であるがために氏族内の結束は緩く、しばしば感情によって対立する。

≪尊厳≫の訓えで名高いが、≪怪力≫と≪瞬速≫という身体強化の訓えを2種類持つ唯一の氏族であり、戦闘においても有能な存在である。数が多いのもその社会性に武力が裏打ちされた結果である。

推奨能力 交渉or敏捷
訓え 尊厳、怪力、瞬速
弱点 悪徳に耽る機会を拒否すると意志力を2点失う。

ロールプレイの類型

名士

ディーヴァの最も単純で最も一般的なイメージは、魅力的な外見や交渉術で人間社会と血族社会を渡っていく宮廷人である。ディーヴァにとっては地位や名声、そして信用が武器であり、防具であり、財産でもある。
ファッションや流行に気を配り、いつも愛想良くして他人に好感を持たれ、味方を増やそう。人脈を広げる為には、自分から見知らぬ人間や血族に飛び込むこともしなければならない。自分の良いイメージを周囲に振りまき、また他人に対しても興味を持たなければならない。
特に第一印象は重要である。弱い・愚かな印象を持たれたら挽回することは困難である。

当然ながらSTからも他PCからも交渉役を期待される。相手の提案に対してイエス・ノーで答えるだけでは交渉役として三流である。
NPCはディーヴァの言うがままに動く人形ではない。理屈で説得すれば納得してくれるタイプや、感情が満足しなければダメなタイプ等がいる。感情タイプは論破しても相手を怒らせるだけだ。また交渉には「正解」とか「勝敗」があるわけでもない。利害関係を整理し、折衷案を考え、お互いが合意できれば双方が勝者なのである。

推奨技能:尊厳セット(表現、説得、共感)、教養、政治、社交、虚言。
推奨長所:協力者、導師、資産、美貌、地位

批評家

名士の反対の側面である。自分の地位を高めるよりは、他人の地位を押し下げる。悪意のあるゴシップ、残酷な報復、秘密の収集を主とする。相手を晒し上げ、恥をかかせ、信用できない、悪い印象を広める社会戦erである。批評家の武器は「情報」である。発見した情報をひねり、武器として有効活用するのだ。ただし、ディーヴァは≪尊厳2≫はあれど、メケトやノスフェラトゥほど情報を収集することが得意ではないので、情報源との繋がりを広げることは重要である。

推奨技能:尊厳セット(表現、説得、共感)、調査、政治、社交、裏社会、虚言。
推奨長所:コネ、従僕、資産

放蕩者

ディーヴァのダメな部分であり、サキュバスとしての側面である。氏族の弱点として悪徳への要求は絶えず淫魔たちを突き動かしており、意志力は永遠には続かない。
≪尊厳≫は人間を弄ぶためのツールとして使え、倒錯と悪徳と退廃的な楽しみに耽溺することができる。愛玩用グールはディーヴァの欲望を受け止めるために存在する。ディーヴァなら人間性は5スタートで良いんじゃ無いかな。
この側面を演出できるのはだいたいにおいて狩りのシーンであり、あまりセッション進行に直接的に貢献する側面ではないのだが、キャラクターの日常の演出や目的になるので、ST的にはセッションの導入に使えて助かるかもしれない。

推奨技能:尊厳セット(表現、説得、共感)、盗み、隠密、虚言。
推奨長所:資産、従僕、餌、観淫者

※血族がヴァンパイアではない人間と交流するとき、共感、説得、社交にかかわるダイスプールはキャラクターの人間性の値を超えない。この制限は、共感、説得、社交を用いる訓えの能力には適用されない。vtr196。
人間性5のディーヴァは訓え無しでは最大でも5d10でしかダイルロールできないのだ。

戦士

一般的にサキュバスは誘惑者であり戦士ではないのだが、ディーヴァの情熱的な性質と戦闘力は戦士としての適正を持っている。
≪怪力≫、≪瞬速≫、「肉体増強」はその使用に血潮を消費が、≪尊厳≫によって狩りが容易になっているという点も噛み合っている。
治安の悪い場所を活動範囲とするディーヴァは少なくとも自衛能力を有している必要があるし、交渉キャラでも≪尊厳3≫以降の成長プランとして検討に値する。

推奨技能:運動、格闘、運転、銃器、近接武器。
推奨長所:餌

長所

協力者:社会的地位の高い人間と付き合うことは、便宜を図って貰うのみならず、その人間を取り巻く情報や人脈にもアクセスできる可能性がある。血族は人間社会であまり目立つことはできないので、代わりに目立って貰うのだ。

導師:長老や若輩を導師とすることで、血族社会における後援者となってくれる場合がある。

資産:あるメケトPCが「資産が足りなくて儀礼上の贈り物ができない」という事態に陥ったことがある(分割払いした)。先立つものは必要。

地位:都市の地位、氏族の地位、盟約の地位の3種類が存在するが、盟約ボーナスを得るために盟約地位1レベルはほぼ必須である。地位は肩書きや役職とは必ずしも紐付いていないことに注意。

コネ:困った時の情報源。「交渉+説得or社交」の判定が必要なことに注意。対面なら魅惑ビームで良かろうが、電話やメールで情報収集を頼むときは注意。

従僕:グールは従僕として扱う。

美貌:≪尊厳≫ブースター長所。美しいことはディーヴァの武器である。

餌:ディーヴァの多くは人間を虜にしてハーレムを形成し、悪徳に耽る環境を構築する。ディーヴァにとって人間の取り巻きたちはかわいいアクセサリーであり、動くビッフェであり、サンドバックである。

親しい家族/Close Family:一族と一緒に住んでいるなど友好関係が深い。1〜3レベルまであり、1レベルは親と兄弟。2レベルは祖父と従兄弟。3レベルは氏族全体と仲良し。一族に協力要請を行うことができるが、ディーヴァが犯罪や失態を犯せばレベルの低下の危険性がある。(ディーヴァクランブック)

観淫者/Voyeur:人間が悪徳に溺れて意志力を回復している場面を観察することで、ディーヴァは1点の意志力を回復できる。観察といっても、ディーヴァがその悪徳の耽溺に参加してもよい。3レベルと5レベルがあり、3レベルでは人間を積極的に堕落させるか誘惑しなければならない。5レベルでは一部始終を見ているだけで良い。回復は1セッションに1度だけ。(ディーヴァクランブック)

サキュバスのキス/Kiss of the Succubus:2eのディーヴァ専用長所。1レベルの長所。ディーヴァのキスは人間に被吸血中毒を引き起こす。一方ではブラッドドールを作りやすくするが、その一方で、彼らは吸血の快感を求めて付きまとうようになる。

氏族弱点の運用について

「色欲」は明らかにディーヴァ向けの悪徳だが、それが唯一の選択肢というわけではない。実際、どの悪徳もセックスに結び付けることができる。「暴食」は吸血、「貪欲」はレイプ、「怠惰」はヒモ、「嫉妬」は不倫などに結びつく。

「悪徳」はゲーム的には意志力を回復するプラスの要素であるにも関わらず、ディーヴァにおいては意志力を消耗させるマイナスの要素(弱点)となっている。この矛盾はストーリーテリングに負担を引き起こす。美男美女のNPCを登場させるごとにディーヴァから意志力を奪うのはフェアではないし、ディーヴァのプレイヤーは悪徳を演じることを避けるようになるかもしれない。ストーリーテラーとディーヴァのプレイヤーはゲームセッション間などで、将来のセッションに追加できるシーンやシーンの種類について議論し、意志力の獲得や喪失の条件について話し合うことが推奨される(投げっぱなしやん)。